銀担持型無機系抗菌剤「光ギンテック」塗膜一体化技術
スーパー抗菌コートAg Q&A
1 スーパー抗菌コートAgって?
1

塗装膜やプラスチック表面に金属銀を担持(*)した抗菌微粒子を食い込ませ、表面に露出した状態でびっしり固着させる工法です。
菌に直接アタックする抗菌ナノ粒子を使用している為、優れた抗菌効果を得られます。
(*) 担持:表面にくっついた状態

電子顕微鏡写真

塗装膜に食い込んだ抗菌微粒子の
電子顕微鏡写真
表面突起物が「光ギンテック」
抗菌微粒子です。
(撮影:北海道大学)

このページの先頭へ


2 抗菌って消毒・殺菌や除菌とどう違うの?
2

消毒・殺菌とはアルコールや塩素系殺菌剤で現存する細菌等を除去・殺してなくす ことです。
効果は大きく、必要な処置ですが瞬間的な効果です。実施した後に付着した細菌等には効果はありませんし、付着菌の増殖を抑えることはできません。
細菌等は何時・何処で付着するのか予測できません。
抗菌とは細菌等の繁殖・増殖を抑制することで消毒・殺菌のような即効性は劣りますが、抗菌剤が存在する限り恒久的にウィルス・カビ・細菌等の繁殖・増殖を抑制することが出来、感染防止や食の安全に大きく役立ちます。
抗菌施工と日常メンテナンスの消毒・殺菌や除菌作業の併用はさらに大きな効果が期待できます。

このページの先頭へ



3 スーパー抗菌コートAgってどんなところに使うと効果的なの?
3 細菌の混入または感染による被害を心配される施設・設備で、塗装できるところならほとんどの施設や機器類・設備・備品に応用できます。
例えば食品製造・加工・処理工場の内部の壁や天井、設備・機器類、病院・介護施設等の扉やパーテーション、取っ手・カウンター、壁・天井、学校や保育園の教室や厨房などに有効です。
※詳細は「施工のご提案」をご覧ください。 
このページの先頭へ


4 抗菌目的の市販製品と何が違うの?
4

抗菌効果(抗菌力)と効果の持続性が大きく違います。
スーパー抗菌コートAgで使用する抗菌微粒子や市販製品の抗菌スプレー・抗菌塗料は、菌やウィルスが抗菌剤または銀イオン(Ag+)と接触することにより抗菌作用が働きます。しかし、市販製品の多くは、バインダー(接着剤の役目)で接着させる方法のため、バインダーが抗菌剤の微粒子を覆ってしまい、菌やウィルスとの接触面が少なくなってしまいます。また、銀イオンは、菌や水道水等の塩素(Cl−)と反応すると抗菌作用を無くしてしまうので、市販製品の場合は定期的に使用し続けなければなりません。
スーパー抗菌コートAgは、バインダーを使用せずに塗装膜表面に抗菌微粒子を固着させる工法です。接触面を最大限に生かすことができ、メタル銀が銀イオンを常に放出しているので、細菌等と反応しても抗菌効果を維持し続けます。

※詳細は「施工方法と技術」をご覧ください。

このページの先頭へ


5 銀(銀イオンAg+)は安全なの?
5 当社が取り扱う無機系抗菌剤は、1997年に大同特殊鋼鰍ェ開発をした銀担持型光触媒「光ギンテック」*特許出願済みです。
安全性については、毒性試験・皮膚刺激性試験・変異原性試験・食品衛生溶出試験など、日本食品分析センターとSIAA(抗菌製品技術協議会)から認定を受けており、高い安全性と抗菌性能が証明されています。
※詳細は「信頼の証」をご覧ください。 
このページの先頭へ


6 銀(銀イオンAg+)はどうして効くの?どうして効果が長続きするの?
6
▼抗菌のメカニズム
(1) 担持する銀はメタル状で、恒久的に銀イオン(Ag+)を放出し、細菌の細胞壁に直接アタック・破壊し、代謝を阻害し、増殖を抑えます。
(2) 光触媒に金属銀を担持させた構造により、紫外線による光触媒反応で有機物を分解し、代謝を阻害し、増殖を抑えます。
▼効果の持続性

ペンキの塗装を行った際、塗装したペンキが乾燥する前にホコリやゴミがくっ付くと、乾燥・硬化後には取れなくなります。
スーパー抗菌コートAgはこの原理を応用し、抗菌剤微粒子をバインダー(接着剤の役目)を使用せず、静電気の力で未硬化のペンキの表面に付着させ、吹付け圧力と表面張力で塗膜表面に食い込み、抗菌剤を表面に露出させた状態で乾燥・硬化させ取れないようにします。
ペンキが剥れたり傷つかない限りこの効果は続きます。


表面張力による光ギンテックの微粒子の塗膜内食い込み原理
このページの先頭へ

7 どうして抗菌微粒子が表面に多くあると抗菌性が強くなるの?
7 抗菌微粒子の表面には金属銀を担持(くっ付いている)しています。菌やウィルス、カビは抗菌微粒子に接触して金属銀から発せられる銀イオンAg+により増殖が抑制されます。ですから表面の抗菌微粒子の分散間隔が狭いほど菌やウィルス・カビに接触する確率が高くなり、抗菌性能が強くなります。
このページの先頭へ

8 抗菌塗料や抗菌プラスチックとどう違うの?
8

市般の抗菌塗料や抗菌プラスチックは塗料やプラスチック材料の中に抗菌微粒子を混入したものがほとんどです。混ぜ込んだ微粒子の内1〜2%しか表面に露出しません。
無機系抗菌剤は細菌が接触して抗菌効果を発揮します。つまり表面に露出している抗菌剤微粒子のみが有効だからです。
「光ギンテック」は表面に担持(くっ付いている)している金属銀(Ag)から放出される銀イオンAg+に接触して抗菌効果を発揮します。塗膜一体化技術では塗膜の表面にのみ付着・分散しています。同じ量の抗菌剤微粒子を施工するのであれば圧倒的に露出量が多く、強力な抗菌効果を発揮します。
塗膜一体化技術 スパー抗菌コートAgの抗菌効果

このページの先頭へ

9 抗菌効果は公的機関で証明されているの?
9 光ギンテックはSIAA(抗菌製品技術協議会)から認定を受けた製品です。
この他 名城大学微生物研究所や結核予防会結核研究所、北里環境化学センター、東北大 学大学院医学系研究科、埼玉医科大総合医療センター高度救急救命センター等での臨床試験で抗菌効果は実証されています。
※詳細は「信頼の証」をご覧ください。 
このページの先頭へ

10 実際の抗菌効果はどのように証明されるの?
10 現場施工では施工前にペタンチェック25(ISO準拠環境微生物検査用コンタク ト培地)にて現状の細菌等を採取・培養し一定面積当りの発育したコローニー数で菌数をカウントします。
施工後(1ヶ月〜3ヶ月後)に一定条件の下、同じ箇所で再度採取し、培養後の菌数と施工前の菌数を比較し抗菌効果を証明いたします。
ISOのトレーサビリティ確保のため、施工現場ではサンプル品、製品を保存します。
※各種試験機器(高温蒸気滅菌器、ふ卵器、恒温水槽等)を使用し、JIS規格に準拠 した試験を行います。
菌採取後、24〜48時間後に検査結果が得られます。
このページの先頭へ

11 効果はどれぐらい続くの?
11 抗菌剤微粒子は塗装膜表面やプラスチック表面に食い込んで固着していることか ら、塗装膜が剥れたりプラスチックが傷ついたりして抗菌剤微粒子が剥落しない 限り、抗菌効果は永続します。つまり塗装膜やプラスチックの寿命が抗菌効果の 有効期間となりますが、一応の目安として天井や壁の場合は5年程度、扉や手摺 等は2〜3年程度の有効期間となります。
施工後は、取り扱い説明書に記載のお手入れを行っていただくことにより、抗菌効果をより長く持続させることができます。
このページの先頭へ

12 施工した後のメンテナンスは?
12 塗装膜表面やプラスチック表面はデリケートですので硬い物でこすったり、強酸 や高濃度の塩素系殺虫剤や消毒剤の使用は避けてください。やわらかいウエスや 雑巾等を使用し、水又は薄めた中性洗剤でのお手入れをお願いいたします。 付着物のない表面は露出している抗菌微粒子に接触しやすくなり、抗菌効果が発 揮されやすくなりますので、日常メンテナンスは必ず行ってください。
このページの先頭へ

13 施工後、仕上げ面の違和感や変色はないの?
13 塗装膜仕上げ面やプラスチック表面に固着する「光ギンテック」抗菌微粒子は径 が200nm*1〜1μm*2程度で目に見えません。手で触っても異物を感じるほ どではありません。スーパー抗菌コートAgは静電気で均一に表面分散するため、 仕上り感にほとんど影響しません。 また安心してご依頼いただく為に、光ギンテック抗菌コート工業会主催の講習・ 技術指導を受け実地試験に合格し、資格認定技術者証を授与した技術者のみが 施工を行います。

*1 :nmは1mmの100万分の1の単位です。
*2:μmは1mmの1000分の1の単位です。

このページの先頭へ

14 素人にも施工できますか?
14 高い技術と特殊な機械や機器を使用しますのでプロにお任せください。
日常メンテナンスとしては補修用スプレー缶も用意いたしております。
このページの先頭へ